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2010.04.12 (Mon)

兄が亡くなった日

【珍しく兄が出てくる夢を見たので】



寝起きにほんのり涙ぐんだ中の人。


こんにちは、葉佩伽耶です。
今日は、ちといつもと違って、しんみりとした私のリアル話を綴ります。

時と共に風化してゆく記憶を、書き止めたくて、この場を借りて綴りました。
私は元々、兄、私、弟の3人兄弟でしたが、兄は既に亡くなっています。
その時の状況を綴ったものですので、内容はお察しの通り、

いつものお気楽極楽な私の記事&文調ではありません。

そんなの読みたくない! って方は、ここで閲覧をストップしてくださいね。



 










当時、私は社会人になって2年目。
まだまだ「大人」になりきれなかった私は、理不尽だと思うことは上司に
くってかかるだけの、甘ちゃんで。

当時、親元を離れ、一人暮らしを始めたばかりで。
1ヶ月に1度、実家から「元気か?」って電話がくるのも、少し煩わしいとさえ
思うほど、仕事が詰まってた頃でした。

冒頭にも書いた通り、仕事上の直属の上司とソリが合わず、己の実力不足を
思い切り棚に上げた上で、よく噛みついてた為、上司との仲はお世辞にも
良いとは言えなかったです。

そんな中。
突然、実家の母から会社に電話がかかってきて。
「もー、会社にまで電話してこないで」
って、文句を言おうと電話をとった瞬間、母のすすり泣きが聞こえ

「○○がね、死んだんだよ」

と、途切れ途切れの、か細い声が電話から聞こえてきて、絶句。

○○。
私の、兄の名。
兄が。
兄が、死んだ?

頭が真っ白になった。
「えっ!?」
という、悲痛な叫びを漏らしていたことにも気づかずに。

死因や今の家の状況を嗚咽交じりに話す母の話を、よく覚えてない。
「今から帰ってこれるかい?」
それだけが、頭の中になんとか残って
「今から、すぐ、帰る」
すぐ、帰る。
仕事なんて私の代わりはいる。
でも。
兄の妹は、私だけだ。
だから、帰る。

電話を終えて、周囲の同僚、先輩方が心配そうにこちらを見つめてたので
「実家から連絡きて、私の兄が、亡くなったそうです」
と説明すると、一気に凍りつく場。
「仕事、途中ですが、上司に報告して、今から実家に向かいます」
そう、淡々と告げて、嫌いだった上司のもとへ行き、上司の名を呼ぶと、また
何か不満でも言われるのかと身構える上司におかまいなく

「すみません、実家から今連絡があり、私の兄が亡くなったそうです。このまま
早退し、実家に帰って、しばらく忌引をとってもよろしいでしょうか?」

言葉にすると、とても落ち着いているようにみえるけど、声は、震えていた。
この時からじわじわと、「兄の死」が体と心に沁みこんできて、手が、声が、
足が、振るえ始めていた。
上司はすぐに帰りなさい、実家の連絡先をメモに書いておいてくれと言ってくれて
たので、私は自分の机に戻って、メモ用紙を用意して。

実家の電話番号を書こうとしたのに、何故か住所の県名を書いてしまい、
慌てて新しいメモに、再び電話番号を書こうとして、また県名を書いてしまった。
混乱してた自分をやっと自覚し。
兄が亡くなったって事実が心に刻まれて。
3枚目のメモを開いた途端、私の目から涙が出てきた。
先輩が肩を抱きながら「ゆっくりでいいのよ」と言ってくれたのを覚えてる。
ゆっくり、震える右手で、何とか実家の電話番号と住所を書き終え、そのまま
アパートには戻らず、実家へ向かう電車に乗った。

電車に乗っている間中、涙は止まらなかった。
目の前の座席のカップルが怪訝な顔でこちらを見ているのを、もう一人の
冷静な私は認識してた。
でも。
でも、涙は止まらなかった。
止めようとも思わなかった。


実家に着いてからの事は、あまり覚えていない。

覚えているのは。


その歳まで一度も葬式に出席したことが無かったので、慌てて弟と一緒に
喪服を買いに行った。
普段なら「お似合いですよ」とお世辞を言うデパートの店員も、喪服コーナーでは
そんな言葉は不謹慎だと解っているのか、対応も淡々としていた事が印象的だった。


私の実家は和菓子屋だ。
お祝い用の菓子折なども受付けるし、もちろん葬式まんじゅうも注文があれば
作っている。
父は、兄の葬式まんじゅうを自分の手で、作っていた。
私は父の手伝いで工場に居た。
無言で作っている中、父がぽつりと

「じーさんやばーさん(父の父母、私にとっての祖父母。この時今は亡き祖父は
存命)の葬式まんじゅうを作る覚悟はしていたが、まさか自分の息子の葬式
まんじゅうを作るとは思わなかった」

と言った。
蒸し器におまんじゅうの種を入れるときの背中の小ささを、今でも覚えている。


母は、私以上に泣いていた。
泣いて泣いて泣いて、泣くたびに身が細くなっていくようだった。
火葬場で焼かれる直前、母の、絶叫を潰したような嗚咽混じりの声が響いた。
その声が、兄の名である事は、私と弟にしか解らなかったと思う。


私も子の母となった今なら、解る。
母の気持ちが。
父の気持ちが。
親より先に死ぬことが、一番の親不孝だと、後に言っていた。
たしかに、その通りだ。


決して仲が良い兄妹ではなかったけど、趣味や興味がわく対象はよく似ていて、
事あるごとに漫画やCD、ゲームを貸し借りしてた。
私がゲーム好きになったのは、兄が貸してくれたSFCのゲームがあったから
こそだった。
だから。
亡くなった後、新しいゲームを買い、これ、兄貴も楽しめそうだな、って
何気なく思った時、既に貸す相手がもうこの世に居ない事を、再確認させられる。
亡くなったあと数ヶ月して、落ち着いた頃にも、そんな風に無意識に兄の存在を
思い出し、冷酷な現実が胸を潰した。

体はもっと正直だった。
毎月順調だった生理がぱったりと、半年以上止まってしまった。
妹だった私がそれぐらいダメージを受けたのだ、父や母の痛みは想像を絶する。
私より兄と仲が良かった弟も、1年近く辛かったと後にもらしていた。


兄弟は、生きている限り互いの年齢を越すことも越されることも出来ない。
でも、死んでしまったら、安易に越せてしまう。
私はもう、兄の歳をとっくに越えてしまった。
弟も、兄の歳を越えてしまった。

生きていたら、兄は今の私をどう見て、思っただろう。
結婚して、子供も出来て。
漫画家になりたいと二人して夢見た学生時代。
今はIT系の会社に勤め続けている私の姿を。


そして、生きていたら、兄はどういった人生を歩んだのだろう。
想像でしかない「if」の世界。
想像しても仕方のない世界。

それでも、記憶に残っている。
私が死ぬまで、兄の存在は心の中に残り続ける。
私が生き続ける限り、兄は心の中で時を止めたまま生きている。


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テーマ : ひとりごとのようなもの - ジャンル : 日記

15:52  |  日常雑記  |  TB(0)  |  CM(7)  |  EDIT  |  Top↑

うちは若いときから結構いろいろ葬儀には出たかな。
学生時代の親友、友人の親、祖母などなど

でも兄弟は健在で両親も健在
そのときがきたら味わうんだろう
明日かもしれないし何年後かもしれないけど
ぐり |  2010年04月12日(月) 20:21 | URL 【コメント編集】

★Forget me not

 ゲームの中の死は単なるリスタートに過ぎないけど、リアルの死は消滅。

 だからものすごく悲しく苦しくなるものなのでしょう。

 残された人たちにできるのはその人を忘れないことだけです。

 ふとしたときに思い出して泣いてもらえる。

 あなたのお兄様は幸せものですよ!
とおりがかりの極悪魔族 |  2010年04月13日(火) 14:16 | URL 【コメント編集】

ぐり>

そだね。
私も健在な両親、弟、祖母がいつどうなるか判らないし、
私自身の方が先にってことだってある。
誰もが死ぬことを避けられないんだよね。

残されたほうの痛みしかまだ知らないけど、残して
去っていったほうは、どんな思いだったんだろう。
ああ、でも、願わくば。
息子より後には死にたくないなぁ……。


とおりがかりの極悪魔族さん>

ゲーム内はペナルティがあっても、復活は容易いんですよね。
コンシューマなんて、リセットで死の回避だって出来ちゃう。

でもリアルは、もう、二度と会うことが出来ない。
会えないから、こうやってふっと思い出して涙ぐむ事しか
出来ないけど、それを「幸せものですよ!」と言ってくださって
ありがとございます。

不謹慎なんですが。
そのお名前と、優しいコメントのギャップに、フフッと
笑みがこぼれました。
コメントと、私に笑みをくださって二重にありがとうございます(^ヮ^)
葉佩伽耶 |  2010年04月14日(水) 20:45 | URL 【コメント編集】

いつもこっそりROMらせて頂いてます。
わたしも身内の死を目の当たりにすることが数度ありましたが、逆に涙はまったく出ませんでした。それどころか近づくことすら出来ません…その人がもう動くことがないと思うと恐怖で直視すら出来ません。

必ずいつかやってくる別れですが、そのときまでの時間を大切にしないといけないと改めて思いました
setzer |  2010年04月15日(木) 05:50 | URL 【コメント編集】

setzerさん>

> いつもこっそりROMらせて頂いてます。

ROM大歓迎ですので、こっそりと言わず堂々とROMって
くださいませ(^ヮ^)b

> わたしも身内の死を目の当たりにすることが数度ありましたが、逆に涙はまったく出ませんでした。それどころか近づくことすら出来ません…その人がもう動くことがないと思うと恐怖で直視すら出来ません。

私も「遺体」を目の当たりにしたのが、この時が最初だったので、
「死化粧」を母に頼まれたのだけど……出来ませんでした。
なので、setzerさんの恐怖って、よく解ります。

> 必ずいつかやってくる別れですが、そのときまでの時間を大切にしないといけないと改めて思いました

人は必ず死ぬってこと、忘れちゃいけないって思う反面、
覚えて続けていると、肩に力が入りすぎちゃいますよ(^ヮ^)b
時間を大切に、出会いを大切に、ありのまま生きてゆければ
それでいいんじゃないかなって、年くってから、そう思ってます。
(年齢は聞かないようにw)
コメント、ありがとうございました(^ヮ^)ノ
葉佩伽耶 |  2010年04月15日(木) 13:29 | URL 【コメント編集】

なんぞリアルがわたわたしてた事もありネット疎遠になってたけど、久々に巡回とかしてたらなんとまぁ…あ。おひさです←

人として生きている限りは誰かと縁が有るわけです。
直接会った事が無くても現代社会ではネットを通じての縁などもあるので、その網は滅茶苦茶に広いのですよね。
そんで持って生きている物全てにいずれ例外なく訪れるのが死であって、この2つが組み合わさるとこれまたまぁ悲しい事になるわけで。

自分は割りと人の死には多く触れていた方で、やれ先輩がバイクで事故って死んだとか、前々から危ない言われてた親戚が遂に逝ったとか、突然見知らぬ番号から電話が掛かってきて知らない名前の人が死んだと聞かされたらネット友達だったとか、後は地下鉄大国(?)な札幌に以前住んでいた事もあって地下鉄事故なんてしょっちゅう会ってましたね。
お陰で死に顔を見るのには慣れてしまったという何とも嫌な人間なわけですが、閑話休題。

それでも幾ら慣れようとも辛いもんは辛いわけで、特に血のつながりって言うのは仲が良かろうが悪かろうがやはり重いものですよね。
正直言って家族仲は妹以外、最悪の一言に尽きる家庭なんですが父が事故で死に掛けた時なんぞは矢も盾も溜まらずに学校飛び出した覚えがありますし。
あと「実はお前には兄と姉が居たんだ」なんてマンガの様な告白をされた時には、見たことも無いのにショックで熱吹いてぶっ倒れたほどで。

ああもう何を言いたいのか分からなくなってきましたがw

兎にも角にも、何かしら後に生きる人に思い起こされて、何らかの糧に成る事こそ人が生きた-過去形としての生きた-上での最上の誉れだと思うのです。厭くまで持論ですが。

その意味ではお兄さんはかやさんに思い起こされて記事になって。
その記事を見てウチがこうやって
「ああ生きてるってありがてぇなぁ、命って大事だよなぁ」
なんて陳腐でも有りこの上なく大事でもある事を再認識した時点で十分に誉れを成したと言えるのではないでしょうかね。

後は其れを受けた自分らが、更にその成す事を成して後に受け継いで行けるなら最上の最良なのですが。
うん、がんばろうと思うよ自分。
眠気とお酒で脈絡も何もない長文になっちゃってごめんね(ノ∀`)
ともちー |  2010年04月21日(水) 03:24 | URL 【コメント編集】

ともちーさん>

おーひさー(^ヮ^)ノ
リアルが忙しいのはしゃーないw
むしろ、リアルおしてまでネットやってたら私が
ぶん殴るぜヽ(´ヮ`)9 ビシ!!

現代って、リアル以外でも「縁」があって、「縁」の
向こう側にもちゃんと生身の人間がいて、たとえ会った
事がなくても、「縁」あるんだよね。
改めて考えると少し不思議。

私もリアルでいろいろ体調崩して、辛かったり苦しかったり
すると、「死んでしまいたい」と考えることがありました。
もちろん、息子や旦那残して死ねるわけないし、今回
書いた記事の通り、父母が存命のうちに自ら死を選ぶ
ことは出来ないって、頭では理解してるよん。

考えてもみなかったことだけど、もし私が死んだら、この
ブログってどうなるのかなぁ?
パスとか誰にも教えてないから、きっと放置なんだろうなぁ、
なんて、今考えちゃいました(苦笑

自分では気づかない縁。
相手に気づいてもらえない縁。
いろんなものが、世の中にあるよね。

お互いが「縁」を感じ、たとえ何年たっても、今回みたいに
思い出してくれて、私も
「おひさー!」
って言える縁が、とても愛おしいです。
「縁」も「想い」も風化しても残り続けるよん。
ありがとね。
嬉しかったよん、本当に(^ヮ^)

生きている限り。
「縁」は続くさどこまでもヽ(´ヮ`)9 ビシ!!
葉佩伽耶 |  2010年04月21日(水) 13:39 | URL 【コメント編集】

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